愛着障がいと発達障がい

お母さんができることイメージ おうち療育

まず、はじめに

発達障がいと愛着障がい・・・

この2つは別のものですが、どちらも支援が必要という点では同じです

ということは、障害者手帳や療育手帳がなくても、児童相談所や医師などに支援が必要と認められたら、通所受給者証を申請することができます

お悩みの方は、お住まいの市区町村の役所に相談してみてくださいね

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そして、なぜこの話題をあげたかというと、

どちらのお子さんとも接する機会があったのですが、この2つは密接に関係しているなーと感じたので

さらに、愛着障がいが世間(学校)では、まだよく知られていないということで、取り上げることにしました

愛着障がいとは

簡単にまとめますと、

幼少期にパパママ(養育者)との愛着(信頼関係)がうまく形成されなかったことによって生じる状態のことです

具体的にいうと、対人関係や社会生活に問題を抱えやすくなる状態を言います

かつ愛着障がいのままだと、発達にも影響が出ると言われています

愛着障がいの種類

愛着障がいは大きく分けて2つのタイプがあります

反応性愛着障害

警戒心があり、素直に甘えることができません

励ましても素直に喜ばない、警戒や悲しみがある、人と目を合わせないなどの症状が見られます

脱抑制愛着障害

誰にでも甘えたり、注意を引くために声をかけたりしますが、協調ができません

苦しい時に人から慰めてもらおうとしますが、相手を選びません

我が子のあの行動、愛着障がい?

上記に書いた2つの行動。全く逆ですよね。人から離れるか、すごーく近くに寄ってくるか・・・

この2つを言われたとて、愛着障がいとはとても判断がつきません

でも、小さい時程よくわかる行動を起こしますので、気なる行動があれば要注意です

もし下のチェックで当てはまることがあるなら、すぐに療育を始めるチャンスです。見つけられてラッキーです

疑ってなんでもなければ、それでヨシ!

後で障がいに気付き、なんであの時に気づかなかったのかと私のように後悔しないように、早速チェックしてみましょう

愛着障がいのある子供が示す行動の特徴は以下の通りです

  1. 他人への関心は薄く、ひとりで過ごすのを好む
  2. 年齢を問わず、誰にでもべったりとくっついたり、過度にわがままな態度をとる
  3. 大人を試すような言動をする
  4. 爪を噛む、髪を抜くなど自分を傷つけるような行動がみられる
  5. わざとおもちゃを投げる、壊す
  6. 大人や友達に暴力的な行為をする
  7. あえてほかの人とは違う言葉や態度を取る
  8. よく嘘をつく
  9. 「イヤ」「しない」と大人の話を受け入れない

当てはまること、ありませんか?特に、周囲の注目を浴びたいという行動はよく目にするものです

でも実はこれ、発達障がいっ子にも当てはまることが多いです。だから区別がつきにくい。

でもあえて区別する必要もないと思います。支援が必要であり、その支援の方法にも変わりはないので、対応は即はじめるのが大事です。時は戻りません。

我が子が愛着障がいかも?と思ったら

1番いいのは身近な専門家からアドバイスをもらうことです(カウンセリング)が、

おうちでの対応はここで以下に書かれていることです

愛着障害の原因

愛着障害の原因以下のようなことが考えられます

  1. 不適切な子育て:
    • 虐待やネグレクトなどで、こころの安全基地が形成されず、信頼感を持てない状態
  2. 脳の働き:
    • 脳の働きが定型発達と違って、快の感覚を感じにくい
  3. 感情の調整の困難:
    • 感情コントロールが難しいことがある

不適切な子育てといっても、その発端理由は様々です

故意にネグレクトしたわけではなく、赤ちゃんが産まれ構ってあげられなくなった、という理由の子もいます

定型発達児と同じように愛情を注いでも、その喜びを感じることができず、もっともっととお母さんを束縛したりします。お母さんはこれで疲れてしまうかも。

愛着障がいと発達障がいは別ものですが対応は同じ

愛着障がいと発達障がいはメカニズムが違うのですが、一見すると見分けがつかないことも。

いずれにしても、両者は愛情深く接することで改善が見込めるので、以下を実践してみてください

  1. 愛着障がいのメカニズムを理解する
  2. 預かり保育や支援施設、時短家電などを利用し、本人とのスキンシップの時間を増やす
  3. そばに行き、顔を合わせてコミュニケーションを取る
  4. 子どもの感情を受け入れる話し方をする(否定言葉「いや」「でも」「だって」などは❌)
  5. 自分が育てられてきた方法を一般的な子育てと比較して、ずれがないか確認する(自分がカウンセリングを受ける)
  6. 本人に理由や気持ちを尋ねる、追い詰めるのはやめる

愛着が形成されるまでは、

  • 子守りをスマホにさせないこと
  • デジタル画面に向き合う時間を減らす

も現代では必要と感じます

子どもに呼ばれたら、なるべくすぐそばに行き応じてあげると、自分は大事にされていると感じてもらえます。また、頭を撫でるやハグなどのスキンシップも、幸せホルモンが出ますので有効です

言葉遣いと並んで、声のトーンと表情も合わせて重要です。発達障がいっ子なら、なお過敏に反応します。いつもよりトーンを高く、笑顔が理想(難しいと思いますが、訓練も必要です)

また、働くママは時間確保が難しいので、冷凍食品や冷凍弁当(宅配)、お掃除ロボット、ほったらかし家電がオススメ。コストはかかりますが、イライラ・セカセカが減る→ストレスが減るのはママのニコニコが増えるので家族全体にいい影響があります

愛着障がいは改善するものなので、おうち療育に取り組んでみてください

結論:障がいがあろうとなかろうと、良い子育ては共通です

愛着障がいと発達障がい、メカニズムは違うけれど対応は同じでしたね

そしてよーく考えると、これはどんな子に対しても良い子育て法だと思いませんか?

子どもが発達障がいでなかったら、私は気づかなかった大事な子育て法

実は他にもあります

それはペアトレのコンテンツ内でご紹介したいと思います

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