前回までコアエレメントの話をしてきました。今回も続きです
↓前回までを読んでない方はこちらからどうぞ
このコンテンツの目的:ペアトレを受ける時のポイントをお伝えします。ペアトレは本来、グループ形式で行われ、親同士の交流を持ってもらう目的もあります。お近くの自治体で開催していないか確認してみてください
コアエレメント2:子どもの行動〜3つのタイプわけ
ペアレント・トレーニング実践ガイドブックを見てみると
子どもの行動を、「 好ましい行動」、「好ましくない行動」、「許しがたい行動」の3つに分け、好ましい行動には「ほめる」対応を、「好ましくない行動」には、計画的な無視や環境調整、指示の工夫を行うことを学びます。
ここでは、問題行動として整理することを目的とし、それぞれの行動タイプの対応方法はその後に順次学び、まず「好ましい行動」に注目してほめることから始めます。(注1) (「許しがたい行動」への対応としての警告・タイムアウトはコアエレメントに含まず、オプションとしています)
ペアレント・トレーニング実践ガイドブックより
3つに分けたら、ここではほめることだけすればいいのね
ほめる練習はコアエレメント1でやったから、何となくできそう
うさぎ
注1にあるオプションが気になりますね。オプションとは必要に応じて追加する項目ですが、実は個別対応するにはとても重要な項目です
まず3つに分類する練習から入ります。記入例入りの表をもらえると思いますので、そちらを見ながら分けていきましょう
好ましい行動
好ましい行動とは、現在できていて今後増やしたい行動です
例えば、
- 顔を洗う
- あいさつをする
- 歯磨きをする
- トイレを1人でできる・・・など
親は子どもの増やしたい行動に注目し、肯定的な注目をすることで、好ましい行動を増やすことを目指します
肯定的な注目って、どんなこと?
肯定的とは、否定しないことです
- 具体的にほめる
- 身体的な接触
- 共感と感謝
具体的にほめる
ほめるテクニックとして、具体的な内容を含めることが大切です
例えば、
- 「お皿しまってくれてありがとう」
- 「歯磨き、よくできたね」
と具体的な行動を指摘することで、子どもは自分がほめられていると理解しやすくなります
身体的な接触
子どもが増やしたい行動を示したときに、ハグやハイタッチ、頭を撫でる・・・などの身体的な接触を通じて肯定的な注目を示します。これにより、子どもは愛情や支持を感じることができます
共感と感謝
子どもが適応的な行動をとったときに、親は共感や感謝の気持ちを伝えます
例えば、
- 「お手伝いしてくれて助かったよ」
- 「片付け、頑張ったんだね。えらいね」
- 「そうだね、その方法いいね!」
子どもは自信をつけ、良い行動を続ける理由になります
うさぎ
思春期の子へは、共感が有効でした
積極的傾聴が良かったです
傾聴についてはこちら↓
好ましくない行動とは
子どもが今していて、減らしてほしい行動です
例えば、
- 騒ぐ
- 話に割り込む
- 叩く
- 物を撒き散らす・・・など
こちらの対応は難しいのですが、一般的には計画的無視をするとされています。俗にいう見て見ぬふりです
好ましくない行動をやめた時にほめるため、一旦スルーします。ほめるタイミングを逃さないように!
うさぎ
ここでは3タイプに分けるだけでOK!
いっぺんにいろんな事はできないしね
ほめることだけでも難しかったな
好ましくない行動や許しがたい行動は放っておいていいの??
うさぎ
計画的無視や許しがたい行動への対処は、とても繊細。おそらくトレーニングの最後に教わると思いますので、焦らずに
ほめるが上手くいくと、それだけでも他にいい影響がありましたよ
各家庭の状況を、講師が正確に把握はしていません。自分の家の状況を伝え、今、何をすべきか、どの段階にあるかの助言をもらいましょう
許しがたい行動とは
こちらは冒頭で書いたように、コアエレメントではありませんが、どういった行動かだけここでは触れます
例えば、
- 人を傷つける
- 物を壊す
- けがや命の危険があること
- 友達を叩く・・・など
こちらは対応はトレーニングの最後の方で行われると思います
まずはほめるに徹しましょう
思春期でほめるのが難しい方は傾聴をしてみては?
以降のトレーニングは次のコンテンツに続きます
コメント